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このページではphpで使えるvar_dump関数の機能と使い方の解説をしています。
var_dump
var_dumpは変数に関する情報をダンプすることができる関数です。ダンプとは「デバッグや修復のためにプリンターやファイルに出力すること」など書かれています。つまりvar_dumpを簡単にいうと「変数に関する情報を見れる関数」ということになります。そのままですね。
var_dumpは変数であれば色々と受け付けることができます。基本的な書き方は
var_dump(A,B);
AとBがありますが、基本的には変数は1つでもOKです。そしてB以降は追加で確認したい変数ということで、追加していくことができます。戻り値はありません。画面に表示して終了です。
実際に変数を見る
var_dumpを使用して実際に変数を見るにはこのように書きます。
$a = 1;
var_dump($a); //int(1)
$b = 'a';
var_dump($b); //string(1) 'a'
$c = true;
var_dump($c); //bool(true)
$d = 1.2;
var_dump($d); //float(1.2)
この場合、変数のデータ型とその中の要素が出力されます。変数として正しく設定されているものならOKなので、ブール値や小数点を含むfloatなどもわかります。
配列や計算式に対して使うとこうなります。
$z = [1,2];
var_dump($z); //array(2){[0]=>int(1)[1]=>int(2)}
$y = ['a'=>1,'b'=>2];
var_dump($y); //array(2){['a']=>int(1)['b']=>int(2)}
$x = 1+2;
var_dump($x); //int(3)
$k = [$z,$y];
var_dump($k);
//array(2){[0]=>array(2){[0]=>int(1)[1]int(2)}
[1]=>array(2){['a']=>int(1)['b']=>int(2)}}
配列に対して使うとその配列の中身を添字とともに出してくれます。連想配列でも同じことで、キー=>値のように出力します。計算式を代入した変数の場合、計算結果をもとに出力するだけです。
複数の変数を使った配列に対して使用した場合でも、それぞれの変数を調べてキーや値を返してくれます。
複数の変数を調べる場合
1回のvar_dumpで複数の変数を調べる場合は、,(カンマ)で区切るだけです。
$a=1;
$b=2;
var_dump($a,$b); //int(1)int(2)
関数の受付
関数の結果を受け付ける場合、関数側での書き方で注意する点があります。それはreturnで戻り値を正しく設定することです。以下が超簡単なサンプルです。
function test() {
return 100;
}
var_dump(test()); //int(100)
testという関数を呼び出すと、すぐにreturnで100を返します。それをvar_dumpで受け取って中身を出力って感じです。これは変数に設定してreturnしなくてもOKみたいです。
htmlタグとの併用
これはwebサイトでphpを使いたいって方限定ではあるんですが、preタグと組み合わせることで見やすくなります。通常のvar_dumpの出力は1行で配列の中身などを表示しています。こんな感じです。
これをpreタグで囲むことで見やすくします。
print_rとの違い
変数の情報を確認する関数としてはprint_rなどもあります。var_dumpとprint_rの主な違いは以下の通りです。
特徴 | var_dump | print_r |
---|---|---|
引数の種類 | 変数のみ | 変数とブール値 |
引数の数 | 複数 | 1つ |
return | 不可 | 可能 |
データ型の表示 | あり | なし |
主な特徴と違いとしてはこんな感じになります。このページではvar_dumpのことしか解説していませんが、気になった方はprint_rの解説ページも参考にしてみてください。
まとめ
var_dumpは変数の情報を見ることができる関数です。配列の中身の構造を確認したり、変数のデータ型なんかを調べたりできます。類似関数のprint_rとは違った使い方になるのでそこは注意しましょう。
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