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このページではphpで配列からキーを取り出すkeyの使い方解説を掲載しています。
key
keyは指定した連想配列の現在位置のキーを返します。
key(配列);
配列またはオブジェクトを入れることで数字/文字/nullのどれかを返してくれます。実際に使う時は以下のように書きます。
$a = ['name'=>'カメックス','type'=>'みず'];
$b = key($a); //nameが入る
このようにシンプルに使うだけでOKです。ただしこの関数を含めた一部の関数は内部ポインタの存在を知っておく必要があります。内部ポインタとはその名の通り、目には見えないけど内部では存在していて機能しているポインタのことです。key関数でいうと連想配列を調べる時にこの内部ポインタがいる現在位置のキーを返してくれます。
なので上の例ではnameが入ることになります。その次のキーを取得したい場合は、内部ポインタを移動させる必要があります。そんな時に使うのはnext関数をはじめとした配列用のポインタ関連関数です。今回はnextを使います。nextはその名の通り、内部ポインタを次の要素へと動かしてくれます。
$a = ['name'=>'カメックス','type'=>'みず'];
$b = key($a); //name
next($a);
$c = key($a); //type
このようにポインタを移動させることで、現在位置を変更させることができます。その結果、取得できるキーや要素を変更させることができます。
以下は簡単なサンプルになります。内容は全てのキーを取得するという、単純なものです。
$a = ['name1'=>'カメックス',
'name2'=>'ラプラス',
'name3'=>'カイオーガ'];
for($i=0,$c=count($a);$i<$c;$i++) {
$b=key($a);
echo $b;
next($a);
}
結果はname1name2name3name4となります。ちなみにこんな複数行使って書かなくても、foreachならものすごくシンプルに書けます。というわけでこのkeyを使ったもう少し細かい使い方が以下になります。
$a=['name1'=>'カメックス,
'name2'=>'ラプラス',
'name3'=>'カイオーガ',
'name4'=>'カメックス'];
while($b = current($a)) {
if ($b == 'カメックス') {
echo key($a);
}
next($a);
}
連想配列自体はここまで使ってきたものと同じで、name1から4まで順番に入っていてそれぞれ名前が入っています。ただし今回はカメックスが2回登場しています。
そしてwhile文で式を$bにcurrent($a)を入れるというものにします。これで配列にあるアイテムの数だけループ処理が行われます。次にif文で、「値がカメックスがどうかを調べる」という条件にしてtrueだった場合はそのままechoでkey($a)としています。これはkey関数がそのまま機能するだけですね。
そして最後にnextで$aの内部ポインタを次へ進めます。そしたらループの最初に戻り、今度はname2のラプラスが$bに入ります。そしてif文で評価して、違うのでnextへ。それを全部で4回繰り返して最終的にname1name4という出力となります。
まとめ
key関数は単体ではあまり使い所はありませんが、内部ポインタを移動させる関数と合わせて使うことで色々と用途は広がります。内部ポインタ関連関数も一緒に使い方を覚えておきましょう。
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