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このページではphpで使えるforeachの使い方解説です。配列に対して簡単にループ処理をさせる事ができます。
foreach
foreachは配列に対してループ処理をさせる事ができます。通常のfor文は式を3つ設定して処理をさせるんですが、配列に対しての処理は若干手間がかかります。その反面、foreachは頼んでいなくても指定した配列内の全ての要素に処理を行ってくれます。
foreach(A as Key => B){
処理内容
}
foreachの構文はこのようになっています。AとB、Keyを指定する必要がありますが
=>B
は省略可能です。省略した場合は若干処理内容が異なるのでその辺りも解説します。
簡単なforeachの使い方
keyを省略する、簡単なforeachの使い方を紹介します。
$a=[1,2,3,4];
foreach ($a as $b) {
echo $b*10;
}
このように書いた場合の処理順序は以下の通りです。
- 配列の中身($a)をasの後にある変数($b)に入れる。
- $bに対して処理内容を実行する。
- この場合はecho $b*10なので、$bの中身全てに対して10を掛けて、その都度表示します。
- 配列内にアイテムがまだある場合、同じように順番に値を取り出して10かけて表示します。
これが配列の中にあるアイテムの数だけおこなわれていきます。順番は常に左からというより、配列内に当てられている番号に沿って行われます。
今回の配列(1,2,3,4)の番号は左から0,1,2,3となります。なので計算の順番としては0の1*10、1の2*10、2の3*10、3の4*10という順番になります。実際の実行結果が以下です。
見やすいように改行タグも含めていますが、計算結果はこのように出力されます。
keyを使うforeach
次はkeyを使うforeachの解説です。keyは連想配列におけるキーであったり、普通の配列の添字になります。
$a=['a'=>10,'b'=>20,'c'=>30];
foreach ($a as $b => $v) {
echo $b;
echo '<br>';
echo $v;
echo '<br>';
}
このように書くと、以下のように処理を行います。
- $aの連想配列のキーを$bへ入れます。そして値($v)を設定し、連想配列の値を$vに入れます。
- 処理内容の1行目のechoで$bを出力します。これは連想配列のキーを出力します。
- 次のehcoは改行タグなので割愛します。その次のechoは$vを出力します。これは連想配列の値を出力します。
これを連想配列内のアイテムの数だけ行います。実際に行うと以下のようになります。
連想配列から値だけを取り出したい場合は上記のコードから$vだけを使います。逆にキーだけ使いたい場合は$bを使います。
通常の配列に対してkeyを使うと配列で使用されている添字がそのまま表示されます。
配列の中はabcの3つです。その下のforeachは今までのものと全く同じです。配列内でキーは使っていませんが、配列にそもそも使われている添字が扱われます。なので結果は0→a→1→b→2→cという順番で表示します。
まとめ
foreachは配列の中にある要素に対して順番に処理を行います。普通の配列でも連想配列でもkeyを使った処理を行わせることもできますし、そもそもkeyを使わずに要素のみに処理を与えることもできます。処理内容や用途に合わせて使い分けましょう。
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