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このページではphpで使えるdo-whileループの解説をしています。
do-while
do-whileループは通常のwhileと同様に条件がtrueの間はずっとループ処理を行うものです。ただwhileと違う点は、「最初に処理を1回実行してtrueならループを続行、違うならその場で終了」というものになります。
通常のwhileは以下のように書きます。
$a = 1;
while($a<5){
echo $a;
$a++;
}
これはシンプルに「$aが1からスタートし、5になるまで$aを出力する(5になった時点でループから抜ける)。そして$aを加算する」という処理になります。実行結果は1234です。
そして今回のdo-whileループは以下のように書きます。
do {
処理内容
} while (式);
まずdoを書き、その中に処理内容を書きます。そして最後にwhileを書いて、()に終了するための式を設定します。その条件がtrueの間だけ、do内の処理を繰り返します。falseになった時点で、whileループ全体から終了します。
以下のように書くと、1234と出力して終了します。
$a = 1;
do {
echo $a;
$a++;
} while ($a<5);
doの中に1回ごとに実行する処理内容を書きます。なので今回はechoで$aを出力し、$aの中の数値を加算していくという内容にしました。
whileとの違い
whileとdo-whileの違いは上でも書きましたが、最初に処理を行うか否かです。通常のwhileはループ開始時にまず式を評価し、trueであればループ処理を行います。しかしwhileの開始で評価した式がfalseだった場合、その時点で処理を終了して次へ行きます。
反対にdo-whileは最初に処理を1回行った後で式を評価します。なので例えwhile式を評価する時点でfalseだったとしても、doの時点で必ず1回処理が行われます。そこが通常のwhileとdo-whileとの大きな違いとなります。
実際に実行した結果は以下のようになります。
上は通常のwhileループです。処理は$aを出力して$a++です。そのためこの時点では$aを2回出力し、$aは2回加算されているので2です。そして下のdo-whileの中身も同じく、$aを出力して$aを加算です。この時点で$aは2を出力し、加算しているので$a=3となります。そして最後にwhileの式で判断して、$a=3なので式はfalseとなりループ処理は終了します。
まとめ
whileとdo-whileはそれぞれまず実行するかどうかが違います。その唯一違う点が処理に影響をすることもあるので、それぞれ適した方を選びましょう。
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