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このページではphpで使うことができるarray_pushの解説をしています。
array_push
array_pushは既存の配列に対してアイテムを追加する時に使います。追加位置は常に配列の最後尾です。
array_push(追加先の配列, 追加する要素);
基本構文は上の通りです。追加先の配列はこのarray_pushより上で宣言する必要があります。追加する要素はここで直接指定しても良いですし、別の変数を指定してもOKです。
基本的な使い方は以下の通りです。
$a = [1,2];
array_push($a, 3);
このように使うと最終的には$aの中に1,2,3が入っています。中身を見てみると最後尾に追加されているのがわかります。
連想配列に対して使うときは若干挙動が異なります。連想配列に対して値のみを追加することはできても、その逆などは出来ません。つまりarray_pushは単一の値のみを追加できるということになります。
array_pushで複数の値を追加する
array_pushは1回の追加で複数の値を追加できます。
array_push(追加先の配列, 値1,値2,値3,); //複数のアイテム追加
$a[] = 1; //単一アイテム追加
単体で配列にアイテムを追加する際は[]表記を使うのが関数を呼び出す手間が省ける分早いんですが、一度に複数のアイテムを追加したい場合はarray_pushを使った方が簡単です。
array_mergeとの違い
配列を統合する関数にはarray_mergeがあります。このmergeとpushの違いは戻り値が数値か配列かっていう違いもあるんですが、キー操作の違いもあります。
mergeは配列を統合した際に同じキーを持つ値がある場合、あとから統合した方を優先的に残します。しかしpushは後から追加した要素が同じキーを持つことはなく、順番に新しいキーが付与されていきます。そのため元の配列の要素を残したままにします。
このキーの上書きは連想配列でのみ発生し、通常の値のみの配列には発生しません。そこはpushと同じ挙動です。
まとめ
array_pushは連想配列に使うのには向かず、主に配列に対して値のみを追加するのに使えます。1行でいくつもの値を追加できることから、複数の要素を追加する時に便利です。単一の値を追加するとかなら、配列[]=の表記を使った方が処理速度が速くなります。
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