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このページではphpで使えるarray_mergeの使い方解説を掲載しています。
array_merge
array_mergeは複数の配列をマージすることができます。マージとは統合という意味で、そのまんまですが複数の配列を1つの配列に統合することができる関数になります。
$a = [1,2,3,4];
$b = [5,6,7,8];
$c = array_merge($a,$b);
このように書いた場合、array_mergeの最初に書いた配列に対してあとから書いた配列の中身を統合します。つまり$cは
このように1から8まで順番に並んでいます。
連想配列とmergeについて
array_mergeは連想配列で使う時に注意が必要です。連想配列はキー=>値という組み合わせを1セットとして扱いますが、全く同じキーを持つ場合は後から統合した値が優先されます。つまり
$a=['a'=>1,'b'=>2];
$b=['a'=>3,'c'=>4];
array_merge($a,$b);
このように書いた場合のように、キーが重複する場合は後から書いた配列の値が優先されます。結果はこのようになります。
$aの中にある1が後から統合した配列$bの3で上書きされているのがわかります。このように同じキーを含む場合は注意しましょう。
最初の連想配列の値を残す方法
array_mergeは同一キーがある場合は後から統合する配列の値を優先して残すと書きましたが、演算子を使うことでその処理を逆にすることができます。つまり後から統合する同一キーの値を破棄し、元々の値だけを残す処理になります。
$a=['a'=>1,'b'=>2];
$b=['a'=>3,'c'=>4];
$c = $a+$b;
このように書くと$bの最初の要素であるa=>3が無視されて、$aのa=>1が残ります。
array_pushとの違い
ここからはおまけですが、配列に要素を追加するという点ではarray_pushという関数も存在します。pushはどちらかというと「配列に対して値を複数追加する」ことに長けています。逆に言えば単一の値を追加したり、連想配列を扱うのは苦手ということになります。
もう1つ、配列同士を扱うときの処理にも差があります。mergeは今まで見てもらった通り、2つの配列を文字通り統合して1次元にして返してくれます。しかしpushは配列と配列を組み合わせた場合、多次元配列になります。その辺りで処理が異なってくる可能性が大いにあるのでそこだけ注意しましょう。例を挙げると以下のように結果が変わります。
まとめ
array_mergeは連想配列にも配列に対しても使うことができます。通常の配列だけならarray_pushと同じようにシンプルに追加するだけですが、その追加方法も少し異なります。それぞれの処理の特徴などをしっかり把握して適して方を使いましょう。
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