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このページではphpで使えるarray_intersect関数の使い方を解説しています。2つの配列を比較してどちらにも存在する共通項を返します。
array_intersect
array_intersect関数は2つの配列を比較し、その双方の配列に入っている要素を返します。基本的な構文は以下の通りです。
array_intersect(配列1,配列2);
配列1は元となる配列です。配列2に、調べたい値を含んだ配列を指定します。配列1の中にある、配列2の要素を探すという機能になります。
実際の使い方は以下のようになります。
$a = [1,2,3,4];
$b = [1,3,4,5];
$c = array_intersect($a,$b);
この場合、配列$aと$bを比較して双方に存在する値を返します。この場合は1,3,4が共通項なのでそれらが返されます。
array_intersectのキーに関して
array_intersect関数はキーと値の関係を維持したままの配列を返します。以下の例の場合、結果として返ってくる配列のキーを確認すると
$a = [1,2,3,4];
$b = [1,3,4,5];
$c = array_intersect($a,$b);
// array(3) {
//[0]=>1,
//[2]=>3,
//[3]=>4
//}
このように、$aの添字をそのまま引き継ぎます。
array_intersect_assoc
array_intersect_assoc関数は基本的にはarray_intersect関数と同じように、2つの配列の共通項を探して配列で返すという関数です。違いは「キーも含めて、共通項を返す」という点です。
array_intersect_assoc(配列1,配列2);
配列1と配列2を比較し、キーと値のセットが全く同じものだけを返してくれます。実際に処理を行うとわかりやすいと思います。以下の配列には1,3,4の3種類が共通項として存在しますが、添字が違うので1以外は無視されます。
このように通常の配列であれ、連想配列であれキーと値のセットを1つのデータとして、共通項を探して配列で返します。
まとめ
今回紹介した2つの配列はそれぞれキーを含めずに値だけ調べるか、キーと値のセットで調べるかの違いがあります。重複する項目があるかどうかを調べたい時に使えます。
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