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このページではMySQLにデータベースを作成する、CREATE DATABASE文の使い方を解説しています。データベースそのものを作成したい方向けの記事となっています。
ターミナル等のコンソールからの操作と、phpMyAdminでの操作の2パターンをそれぞれ解説していきます。
データベースの作成
MySQLにおいてはデータベースの中に各テーブルが存在します。そのためまずはデータベースを作る必要があります。ターミナルから操作するにはCREATE DATABASEを使いますが、phpMyAdminで作成するには新規作成をクリックして各情報を入力していくだけです。
ターミナル・コンソールから作成
まずはターミナルやコンソールから作成する場合。ターミナルはmacOSのソフトウェアの名称なのでWindowsだとコマンドプロンプトとなります。コンソールはphpMyAdmin内で使える機能の事を指しています。ターミナルからMySQLに接続するにはこちらを参照してください。
ターミナルから作成する場合はCREATE DATABASE文を使って指示を出します。構文は以下の通りです。
CREATE DATABASE データベース名;
基本的にはこれでOKです。今回は「db2」という名前のデータベースを作成するという例を元に実行した結果が以下の通りです。
Query OK, 1 row affected(0.01sec)と処理が完了した事を示す文章が表示されます。構文にエラーがある場合はERRORとメッセージが表示されます。
ERROR1007(HY000)
このエラーはすでに存在するデータベース名と全く同じ名前のデータベースを作成するように指示した場合に出現します。すでにdb2というデータベースが存在する状態で新たにdb2を作成しようとしたのが以下の画像です。
ERROR 1007(HY000) Can’t create database database existsということで、すでに作成されてますよっていうエラーメッセージが出てきます。
このエラーを回避するにはif not existsを使用します。これは「すでに同名のデータベースが存在する場合は作成を行わずに終了する。」みたいな感じになります。実際に書くと以下のようになります。
mysql>create database if not exists データベース名;
今回すでにdb2というデータベースが存在している状態で、上記を入力して実行したとします。すると以下のように表示されます。
正常に作成が完了した時とは違い、1 warningとなっています。これは警告が1つありますよっていうメッセージになります。このエラー内容を確認するにはshow warningを使います。
このように入力して実行することで、表示されていなかったエラーを見ることができます。
データベースの確認
作成したデータベースが実際に存在するかどうかを確認したい場合、show databasesを実行します。
mysql>show databases;
すると作成したデータベースと、最初から存在するデータベース名が表示されます。
今回作ったdb2もそうですが、以前作ったpokemonやtestdbなんかもあります。その他の4つに関しては元々作成されているデータベースとなります。
show create database
データベース作成時のコマンドに少し加えるだけで、作成時のメッセージを見ることができます。
mysql>show create database データベース名¥G
一番最後の¥Gは\Gと同じ意味を持ちます。詳しくは操作コマンド一覧を参照してください。今回は作成したdb2に対して実行するので、データベース名はdb2とします。結果がこちらです。
上がデータベース名、下が文字セットとなります。何も指定していないため、デフォルトのutf8セットが使われています。
phpMyAdminで作成する
ここからはphpMyAdminでデータベースを作成する手順について解説します。まずはMAMPでもレンタルサーバーでも、それぞれのMySQLのphpMyAdminにログインします。
左カラムの新規作成をクリックします。
すると右側の表示が変わり、データベースを作成するという部分が出てきます。
データベース名を入力し、その横にある文字セットを選択して作成をクリックします。この文字セットはデフォルトのままでいいと思います。
作成が完了すると、何もない空っぽのデータベースが出来上がります。
あとはテーブルを作成するだけとなります。
まとめ
データベースを作成する2つのパターンを紹介しました。ターミナル経由だと打ち間違いなどで何度も同じ文言を入力しなければならないので面倒だと感じる方も多いと思います。それにマウス操作が出来ないため、実際に見ながら作成したいという方はphpMyAdminからの操作をお勧めします。
逆に文字入力による操作に慣れている方はターミナルから操作するのが安心できたりするのではないでしょうか。自分はどっちでもいいんですけどね。
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